一条工務店にしなかった理由 【家作り】【契約まで】
もう上棟までしてるのに、今更感満載のタイトルですが。
けっこう最終段階まで悩んだけどやめた会社について書いていきたいと思います。
※あくまで私たちの価値観と合わなかったというだけで、泣く泣く諦めた理由を紹介させていただきます。一条で契約中の方、一条のオーナー様には不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、批判する意図はありませんのでご理解ください。
うちが当初間取りの提案までお願いした会社は以下の通りです。
ちなみに、大体の相場順でならべています。↑高い↓安い。
PanaHomeだけ鉄骨で異彩を放っていますが、それはキャンペーンに釣られて申し込みをしたからです(だめパターン)
あれ、お気づきですか?
住林入ってないんかーーーい!!
そうなんです、家を建てるとなんとなく決めた日から、産休中の暇潰しも兼ねてモデルハウス巡りを始めたのですが……
た、高い!!
そもそも今のマンションの家賃が高いと感じ て、その負担を減らそうと考えていた私は、大手ハウスメーカーの坪単価の高さに打ちのめされるわけです。
そして、数年前に地元の中堅T社で実家の建て直しを経験していた私は知っていたわけですよ。
家は、もっと安く建つ。
だから、PanaHomeやMISAWAで見積もりを出してもらった時点で悟ったわけです。
大手は無理だ
と……。
そんな中で候補に残ったのが、一条工務店のI-smart。
予算は多少オーバーでしたが、なんといっても24時間全館床暖房というのは私の昔からの憧れ!
それが一条なら大規模な太陽光発電と組み合わせることで、ランニングコストゼロ、いや、売電でむしろ得をするというんだからすごい!
そして営業さんの殺し文句……
「うちで建てれば、我が家のなかは一年中、春です」
モデルハウスで説明を聞きながら、もう興奮が押さえきれないわたし。
これなら空調の効きを気にすることなく大開口のリビング吹き抜けプラスストレート階段という、いま一番旬な間取りが組める!
しかも、今なら無料で、全面タイル張りにグレードアップですって!?
(まあ、後から分かるのですが、これはほぼ永久に続くキャンペーン だったみたい。)
一条でできることを他社でやろうとしたら、きっと数百万ちがうでしょう。
ということで、モデルハウス見学をした初日に即ファーストプランをお願いしたわけです。
ルンルンの帰り道。
わたし「いやー、予算的に諦めてたことが全部できそう♡夢みたい♡もうこれ一条に決まりじゃない?」
しかし、思ったより夫くんのテンションは低い。
夫くん 「太陽光とか全館床暖房とか……そこまでやる必要、ある??やりすぎじゃね?
あと、床がツルツルでいや。」
わたし「!?」
ここで、夫くんとわたしの価値観の決定的な違いが明らかになります。
わたし
- 機能性重視。同じ予算なら設備にお金をかけたい。
- 床暖房はマスト。んでリビング吹き抜けにしたい。
- 外壁も床材も手入れが簡単なほうがいい。
- だから外壁はサイディング、床材はツルツルフローリングで全然OK。
- 花粉症だし一年中窓を閉めててもいいなんて全館空調素敵すぎ。
- 北欧が好き
夫くん
- 素材重視。柱がしっかりした木質感のある家がいい。
- LDは無垢床材を使いたい。外壁は塗り壁がいい。
- ハイテクな設備よりそちらにお金をかけたい。
- だから床暖房はいらない
- 自然の風に当たって生活したい
- 和風が好き
でも……いま改めて整理すると、夫くんは最初からぶれていませんね。住林で建てるべき人だわ(笑)
それに比べてわたし、ミーハーですねwww
いろんなモデルハウスでみた流行りものを「これやりたい♡」と。
でも、当時の私には夫くんの主張の意味がわからなかったのです。
太陽光発電の設備や床暖房をつければ経済的にもずっと楽だし、快適に暮らせる。
同じ予算をかけて無垢床や塗り壁にしたって、見た目がちょっとよくなるだけで、手入れも大変だし、ランニングコストもはんぱない。床冷たいし、花粉症の季節はいまと変わらずズビズビだ。
なにがいいのか理解に苦しむ。
ここでわたしはまた思い出します。
そーだった、そういう人だった。
同じ予算ならわたしはノーブランドものをいっぱい買いたいけど、夫くんは伊勢丹で昔ながらのブランドを一着買いたい人。
わたしは無印の布団で十分。夫くんは地元の布団やさんで仕立てた高級羽毛布団。
あー・・・しまった・・・
うちの旦那、お坊っちゃまだった・・・!
つまり、もともとの生活水準が夫くんのほうが上だったんですね。
だから、無垢床に憧れがあるというよりは、当然無垢床だよね、という具合。
彼にとってはメンテとかコスパとか関係ないんです。信頼の置ける、できるだけ良いものを使いたい、それだけなんです。
つまり、かなり保守的。わたしはあたらし物好き。
育ってきた環境が違うから価値観は否めない。(セ●リ)
ここから長い長い夫婦の攻防戦がスタートするのです。
それでも夫も一条は名の通ったとこだし、悪くないねとは言ってくれましたし、わたしも諦めきれないしで、候補には最後まで残っていました。
また、床材に関しても標準ではないけれど、床暖対応の肌触りのいい突板・挽板のものもあるとのことで、さらにポイントアップ。
この床材はほんと素敵でした。いまでも使いたい。
じゃあ、なぜ一条から心が離れたのか……いくつか理由があります。
①提案力への疑問、そして「一条ルール」の壁
三回ほど間取りのプランを出していただいたのですが、「これほんとに設計士さんがつくったのかなぁ?」と思える点がちらほら。
例えばリビング。ドアや窓、階段に囲まれた間取りで、普通の壁の面が無い。
夫くん「これ、どっち向きにソファー置けばいいですか?てか、テレビボードどこに置くんですか?」
営業さん「うーん、そうですねえ……」
と、いう始末(笑)
私たちの希望が全部叶えられないことはわかっていますが、それに対する代替案が無いのもマイナスポイントでしたね。
アベコ「二階に納戸が欲しい!」
営業さん「全館空調の機械があるので無理です!」
~終了~
みたいな。
そして、お馴染みの一条ルール……。
とくに、ドアの位置や高さに制限があることが痛かったです。せっかく吹き抜け+壁付けの素敵な解放感ある空間なのに、和室につながる引き戸が小さくてなんだか狭く感じました。
さらに、標準仕様のネズミ色のハニカムブラインドがおもーーーい雰囲気を演出していたりというのが我々のイメージとは異なりました。
②一条オリジナル設備への疑問
これは主に夫くんのNGポイント。
わたしはキッチンなど、一条オリジナルはけっこう考えられてるし、床暖なんかもオリジナルだからこそ割安なんで、いいなーと思ってます。
でも、旦那様は品質や保証に疑問があったようです。
そして、太陽光発電システムについては本当に何十年も故障もせずに予定通りの売電ができるのか、それを見込んでローンを組んでいいのかは最後まで疑問がぬぐいきれなかったよう。
たしかにわたしも、一条が提案するように、売電で得られる利益を最初から念頭において、これからの人生設計を考えるのはちょっと違うんじゃないかなぁと思うところはあります。
まぁ、それができるのが一条のメリットでもあるのですが。
③THE☆デザイン
住友林業を選んでる方々のとっては、もしかしたら最重要ポイントという方も多いかもしれません。
一条もモデルハウスはスタイリッシュで素敵でした。そのイメージで考えていたのですが、完成現場見学会に行って、「おや?」と思ったわけです。
どの家も、なんだか似ているぞ。
外観なんて、みーんなツートンのテカテカタイルでほぼ一緒だぞ。
と……。
逆に言えば、一条がそれだけ「みんなが建てたいと思える家」を提供できていると考えれば、すごいことなんですけどね。
わたしは別に建て売りでも全然OK!な人だったので最初は気にしないでいたのですが……
何件見ても、どーしてもあのタイルだけは好きになれなかったのです!
いい意味ではなく、「あ、あれ一条の家だね。」と分かるようになっちゃったのが嫌だったのです!
あれだけ性能にこだわっていた私が、まさかの見た目を重視するようになるとは。
住友林業の家を見ているうちに、目が肥えてしまったのですね……。
これは、住林の方がかっこいいと思わせた営業さんの力でもあるでしょうが。
そんなこんなで、我が家から一条は消えました。