畳リビングごろごろ生活

住友林業で畳リビングのある家を建てました。家作りのこと、子育てのことなどノンビリと。

住林に決めた理由⑤~コストパフォーマンス

わたしの好きな言葉の一つが「コスパいいね!」なんですが、

たとえばそれは、
このへんで一番オシャンティーなショップ、しま○らで、安心価格で高見えする服を見つけたときとか、
ちょっと破れて形のくずれた高級博多明太子、味はそのまま三倍入ってお値段そのまま!みたいなときに使う言葉だと思っていました。
うーん庶民!

まぁ、激安でそこそこの物を手に入れられた時に使ってたわけですね。

だから、わたしは一条の家を考えていたとき、他メーカーと同じ値段で太陽光も床暖もつくなんてコスパ高い!と感動したわけです。そして、そう思うのは今も変わりません。
一条の家まじすごい。

しかし、二軒目の住友林業の家を見て、わたしはその考えが少しだけ変わったのです。



めでたく担当がMさんに変わり、はじめての週末、例のMさんが担当したお客さんのご自宅を見せていただくことに。

さんざん今までの話に登場していたので意外かと思われますが、わたくし、このときがMさんとの初対面でございました。
会えるまでが長かったよ!(笑)


そしてなんと、その時連れていかれたのが、またまた夫くんの同級生Aさんのお宅!!
その方とは夫くんも中学校卒業以来会っていなかったらしく、行きの道中は「あいつ今なにやってるの?」「子供もいるのかー」などとAさんのことをMさんに聞きまくってました。




そうこうしているうちに車が止まり、Aさん邸に到着……

……してないよこれ、たぶん。

Mさん何かのまちがいだよ。
社長さんかなんかの家でしょここ?

シャッチョーサンのおうちでしょ??




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※写真はイメージです。住林HPより。





目の前に現れたのは、寄棟の屋根から伸びる長い軒と、広いバルコニーが美しい、総タイル(⬅これまたある意味住林らしくない)の豪邸。

Mさん「ここ、Aんち。」

夫くん「う、うそだろ……!」


夫くんは無邪気に昼休みにサッカーなどをしていた同級生が、こんな立派な家の主であることに、いたくショックを受けている様子でした(笑)
しかし、それも無理はない。わたしも、モデルハウスかと思ったぐらいです。

その印象は、中に入っても変わりませんでした。

けして広くはないけれど、小さな洗面があるエントランスクロークのある玄関。
そして、織り上げ天井に埋め込まれた間接照明に照らされた、大開口の窓のあるLDK。
ちなみに床は、「バンブー」の挽き板?だっけかな?後にも先にもこの時以外見たことありません。めずらしい!
当時床になんか興味もなかった私が覚えているんだから、その食いつきっプリはご想像いただけるかと思います。かっこよかったー。


たしかに、立派なモデルハウスに比べると、のべ床面積は半分以下かもしれません。
しかし、このお宅は間取りといいディテールといい、住友林業のリアルサイズのモデルハウスとして、十分通用しそうなくらい洗練された家だったのです。

正直、本当に驚きました。


これから家を建てる方の中には、「そのメーカーで建てるんなら、そのメーカーのモデルハウスみたいになるのは当然だろう」と思ってるかたも、もしかしたらいるかもしれません。

しかし、現実は残念ながら、そうではありません。
モデルハウスが気に入って、何社かの提案を受けてきましたし、完成現場見学にも行きましたが、そのたびに「あれ、なんか思ったより普通だな(しょぼいな)」と感じました。
また、営業さんたちの多くは展示場を案内しながら「これはモデルハウスですから……」とか、「実際はこんなの現実的じゃありませんが……」などと説明していました。
そのたびに、わたしはとても残念なことだと思っていましたが、それが現実。

モデルハウスみたいな家?建てられるよ?大金とひろーい土地さえあればな!みたいな。




だから、わたしは正直、どこで建ててもわたしたちがやりたい間取りや設備を叶えるだけなんだから、完成形は変わらないと思っていたのです。
ある意味、住宅メーカーの提案力に失望していたと言っても過言でないかもしれません。
間取りと「コスパ」だけ気にしていたんですね。
だから、このときまでは、私たちの希望を一生懸命叶えてくれる、小さな工務店で建てたいと思っていたのです。



しかし……
Aさん邸は、広さこそ違えど、展示場と同じ高級感をもち、なおかつ自分達の生活しやすいよう、こだわりをたくさん取り入れた住宅だったのです。

壁紙もキッチンも標準だったと思いますが、他メーカーのような「これが標準だったから仕方なく」感はゼロでした。



わたしは、今まで他メーカーの現場見学にたくさん行ってきましたが、初めて思いました。


これは、住友林業の家だ。

住友林業でしか建てられない家だと。

大手メーカーは候補から外していたアベコ家。
だから、実際はどうなのか知りません。
しかし、今まで検討してきた会社に、この家が建てられるとは(あるいはこんな家を提案してくれるとは)、申し訳ないけど思えませんでした。



ただし、やはり気になったのは、その値段。
住友林業がとても素敵なことはよくわかりました。
しかし……この家が、切れた明太子しか食べられないような庶民に建てられるとは到底思えませんでした。


かなしい。



帰りの車中、恍惚の溜め息をつくわたしたち。


アベコ「はぁ……すんごくいい家だったね~」

夫くん「はぁ……あいつがあんな豪邸を建てたなんて」⬅まだ言ってる

アベコ「素敵なものを見せてもらったね…………でも、お高いんでしょう?(棒読み)


やんわり「うちにはお金ないから無理ですよ」オーラを出しつつ、Mさんに聞く。


すると、予想外の答えが。


Mさん「そりゃうちは安くはないけど……Aんちも、びっくりするほどの値段じゃないと思うよ。


なんでも、Aさんのうちは私たちの希望よりも部屋数が多かったり、住友林業緑化でガッツリ外構までやっていたり、総タイルだったりするので、その分はもちろん高くついている部分だという。

でも、それを除けば、夫くんも手の届かない額じゃないと思うよ?
なーんて、さらっと言われてしまいました。

さすがに個人情報なので正確な額までは教えてくれませんでしたが。
しかし、卑屈なわたしは「またまたぁ、そんなこと言ったって、住林の家にしては高くないってことでしょ?庶民からしたら手が届く値段じゃないはず。」なーんて思ってました。


だから、こんな豪華な家なら、だいたいこのぐらいでしょ?と思って聞いてみたのです。


アベコ「えー、でもきっと○○○○万円ぐらいはしたんじゃないですか?Aさんの家。」


すると、Mさんは苦笑しながらこう言ったのです。


Mさん「いやいやいや、そんなにしなかったよ!」

アベコ「じゃあ△△△△万円とか?」

Mさん「それよりもまだ数百万は安いです。」



わたしの姑息な手段により、だいたいの価格帯が見えてきました。
そこから、まだ狭くなることや、外壁のタイルが無くなることを考えると……

…………おや?

おやおやおや?

これは本当に、買えなくもない家なのか???

わたしたちにも、あのシャッチョーサンのような家が建てられるかもしれない!

その考えに至ったとき、
興奮で顔がカッと火照るのを感じました。


建 て た い !

わたしが住友林業に落ちた瞬間です。



正直言って、それでも当初の予算からすると、かなりオーバーしている金額でした。
でも。この家にだったら、その金額を出す価値があると感じたのです。

同じものを一円でも安く買うことばかりばかり考えていたわたし。
しかし、この時から、
私たちが出せるだけの予算で、どれだけ豊かな暮らしが手に入れられるか、と考えるようになっていきます。
そして、その豊かさは、必ずしも広さや性能で計れるものではないことも。


「コストパフォーマンス」の考え方が少しずつ変わりはじめた瞬間でした。


次回予告「住友林業 M邸展示場」

もうちょい書きます。




夫くんがMさんと偶然再会していなければ、
そしてAさん邸を見ていなければ、
わたしは住友林業なんて検討の土俵にあげることすらなかったでしょう。
今思うと、本当に巡り合わせ。

そして神様は残酷でもありますね。Aさん邸を見ていなければ、わたしはきっとローコスト住宅で満足していたのに(笑)

あとからMさんに聞いた話だと、Aさん邸に連れていったお客さんは、だいたい落ちるそうです。まんまとはめられたぜ!!
でも、ほんとそのぐらい素敵なおうちでした。
Aさんも、タクシーで帰ると運転手さんから「お医者様でいらっしゃいますか?」と聞かれるらしい!すご!

二馬力でガンガン働いて、ローン返済頑張ります(笑)





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